訪問教育 | ほうもんきょういく
 指導の基本方針
  • 障害のため通学して教育を受けることが困難な児童又は生徒に対して,教員が訪問して指導を行う。
  • 訪問指導においては,一人一人の児童生徒の障害の状態や身体の状態,発達の段階,学習時間,学習する場所等,必要に応じて,個別に教育課程を編成する。(学校教育法施行規則 第八章 第百三十一条)。
  • 編成に当たっては,学校経営の基本方針(1),(5)を踏まえ,本人の人間性と,本人及び家庭のねがいを尊重すると同時に,家庭や関係諸機関等との連携を密に図り,個々の能力や特性を客観的に把握しつつ行う。
  • 指導に当たっては,常に児童生徒の可能性を信じて適切な課題を設定し,生きる喜びや学ぶ楽しさを感じることができる指導法,指導内容を工夫する。計画的,系統的な指導を実践し,心身の調和的発達を促進することを,基本方針とする。

 指導目標
  1. 日常生活のリズムを整え,健康状態の維持・改善を図る。
  2. 人や物との関わりを通して,心地よさや楽しさ,喜びを感じる機会を拡大する。
  3. 様々な他者との関わりや家庭以外の場での活動を楽しむ経験を拡大する。
  4. 様々な感覚へ働き掛ける学習を通して,諸感覚の活用を促す。
  5. 自分の体のイメージを保持し,運動,動作,体の動きの獲得を図る。
  6. 表情や発声,体の動き等で,自分の気持ちの表出を図る。

 指導に当たって

1. 的確な実態把握に基づいた,安全な指導に努める。
  ○家庭,福祉施設や医療機関等の関係諸機関との連携を密に図り,児童生徒の実態や健康状態を的確に把握する。
  ○健康状態,医療上の規則や生活上の規則等を十分考慮した安全な指導を行う。
2. 指導内容や指導時間,教材・教具等の工夫に努める。
  ○児童生徒の実態や健康状態,医療上,生活上等の制限に応じて,指導内容,時間等を的確に精選し,教材・教具
   等の工夫に努め,効果的な指導を行う。
3. スクーリングの充実を図る。 集団への参加や友達との関わりが少なくなる課題を十分に考慮し,間接的な関わりや
  ○スクーリング等を可能な範囲で積極的に実施する。
  ○スクーリングは,行事参加,通常の学習への参加,曜日固定等の継続参加等,児童の実態に応じて,年間を通し
   て計画的に実施する。
    ■家庭では難しい集団での学習や,家庭外での学習を通して,生活経験の拡大と,心身の諸能力の伸長を図る
     ことができるように配慮する。
    ■家庭の事情,本人の健康状態,気候条件,安全面等を考慮し,綿密な計画の基に実施する。
    ■訪問学級担任と当該学年の担任,又は担当者間で事前に十分話し合いを行い,共通理解を図り実施する。
    ■スクーリング計画を,職員室,学部,保健室,ケアルーム等へ事前に提供し,周知に努める。


↑ このページのトップへ戻る

一日の指導の流れ
  午前 午後 主な学習内容
1 10:00 13:00 始まりの会
日常生活の指導
あいさつ,健康観察,始まりの歌,呼名 等
2 10:30 13:30 個に応じた指導
自立活動
生活単元学習 等
3 11:50 14:50 終わりの会
日常生活の指導
終わりの歌,終わりのあいさつ
4 12:00 15:00 家庭への連絡 等
指導の形態及び指導内容
 指導の形態

「自立活動」「日常生活の指導」「生活単元学習」「特別活動」等から,一人一人の児童生徒の障害の状態や身体の状態,発達の段階,学習時間,学習する場所等,必要に応じて 精選して取り組む。

 指導のねらい

 1.自立活動
  ○「個別の指導計画」にのっとり,個々の障害の状態や発達の段階等に応じた,個別の目標及び,指導内容,指導
   計画による。
 2.日常生活の指導
  ○覚醒して学習に臨むなど,生活リズムの形成を促す。
  ○始まりの会や終わりの会を通して,学習参加への意識をもつことができるようにする。
 3.生活単元学習
  ○季節の変化や季節的行事,学校行事,スクーリング等に関わる学習を通して,生活経験を広げる。
 4.特別活動
  ○学校行事等へのスクーリングを通して,普段の生活では味わえない児童生徒同士の関わりや,家庭外で得られる
   学習経験が豊かになるよう支援する。

訪問教育 児童生徒数
 令和6年度 訪問教育学年別児童生徒数 [令和6年4月8日現在]
学部 小学部 中学部 高等部 合計
学年 1 2 3 4 5 6 1 2 3 1 2 3
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 2