学校だより

2020年8月の記事一覧

ハナミズキ 令和2年度 第3号 令和2年7月21日(火)発行

「令和2年度の学校教育目標について ~不易と流行~ 」

佐藤校長

校 長   佐藤  周

 保護者の皆様には,日頃より本校の教育活動に対して多大なるご理解とご協力を賜りまして深く感謝申し上げます。また,昨年度末からの学校臨時休業措置,分散登校措置につきましてもご理解とご協力を賜りましたことも合わせて感謝申し上げます。

 さて,標記の今年度の学校教育目標については,本来であれば年度初めのPTA総会で保護者の皆様にご説明をすべきところでございましたが,本年度は新型コロナウイルス感染防止対策のために総会を開催することができませんでした。つきましては,この紙面をかりて本年度の学校教育目標についてご説明申し上げます。

 

 

 今年度から新学習指導要領による学習が小学部より順次始まっていますが,本校では新学習指導要領に沿って,学校の教育目標を今年度より新しくしています。教育活動は「不易と流行」をしっかりと見据えることが大切であり,教育目標は「不易」の部分でありますが,新しい教育目標も今までの教育目標と「大きなブレ」がないよう,これまでの本校の特別支援教育の教育活動の指針をしっかりと引き継いだ形となっています。そして「流行」の部分である国から示された学習指導要領の文言を,本校の「不易」に合わせて整理し,令和2年度の教育目標としました。

 

以下の4つを児童生徒に身につけさせることを目標としました。

 

①知:「確かな学力(自ら学び自ら行動する児童生徒)」の育成ひまわり(挿絵)

②徳:「豊かな心(仲良く助け合う児童生徒)」の育成

③体:「健やかな体(明るくたくましい児童生徒)」の育成

④自立:「自立する力(自分らしく成長していく児童生徒)」の育成

 いずれも国(文部科学省)の指針を基に,新たな指導要領の文言(例えば,「確かな学力」という文言には「学びに向かう姿勢」も含まれています)を入れ,本校の今までの特別支援教育の取組を大事にしながら作成しました。この目標のもと,職員一丸となって児童生徒の指導支援にあたってまいりますので,今後とも本校の教育活動へのご協力とご理解のほどよろしくお願いします。

 

 

 

小学部

 やっとクラスの友達が全員揃い,教室が賑やかになりました。みんなで一緒に劇遊びやゲーム,素材遊び,水遊びなどいろいろな学習に楽しく取り組みました。

中学部

 毎日登校になり、勉強のペースが戻ってきました。学年や学級ごとに学級目標を作ったり,分散登校中に制作した貼り絵を発表したりしていました。

高等部

 通常登校になり,新しいクラスの友達や,気になっていた作業班のメンバーと,顔合わせができました!

 

夏休みは,7月22日(水)~8月19日(水)となります。

新型コロナウイルス感染症は,まだ収束の見通しが立たない状況のため,ご家庭でも引き続き,予防対策を徹底していただきたいと思います。

例年よりも若干早い夏休み明けとなりますが,また児童生徒の皆さんの元気な登校を楽しみに待っております!

ハナミズキ 令和2年度 第2号 令和2年7月1日(水)発行

学校再開!

新型コロナウイルス感染症の流行のため臨時休校が続いていましたが,6月からローテーション登校になり校舎内外に児童生徒の元気な声が響いています。

 ※家庭用に配布される「ハナミズキ」には児童生徒の学校での様子が写真付きでご覧になることができます。

来週9日(木)からは通常登校になります。お子さんに合わせてご家庭でもマスクの着用や手洗いの励行など,感染症対策にご協力いただき,登校させて下さい。

 

ハナミズキ 令和2年度 第1号 令和2年6月15日(月)発行

「初めての素敵」

宮城県立古川支援学校長 佐藤 周 

 今年は春の訪れも早く,桜満開下での入学式を楽しみにしていましたが,新型コロナウイルス感染拡大に伴う学校の臨時休業により,入学式も延び延びとなっていました。そして,ようやく6月1日,初夏の爽やかな風の中,入学生を迎えることができました。式は新型コロナウイルス感染拡大防止対応により,小中学部,高等部にわけての式となりましたが,保護者の皆様や本校教職員から祝福を受け,小学部12名,中学部7名,高等部27名の児童生徒の皆さんが元気に入学してきました。式では緊張した中にも,新しい生活へむけてしっかりとした意志を感じることができました。スタートが少し遅れましたが,これから始まる学校生活が楽しく,充実したものになることを期待しています。

 入学にあたり,昨年度の3月にお亡くなりになった宮城まりこさんのお話をご紹介したいと思います。宮城まりこさんは,障がい児福祉施設ねむの木学園の園長等を務め,障がい児教育に多大な功績を残した方であり,数多くの講演を行い,書籍も残しています。その中で「初めての素敵」という言葉を子どもたちへ語る場面がありました。「人は初めてのことにドキドキする。初めてのいたずら,初めてのクリスマス,初めての・・・。初めてってなんて素敵なんだろう」。と子どもたちに語りかけています。これから始まる学校生活,入学生のみなさんには,学校生活の中で「初めての素敵」をたくさん感じてほしいと思います。「素敵だ!」と思う気持ちが日々の成長につながります。初めてのことに,積極的に勇気をもってチャレンジしていってほしいと思います。

 我々教職員も子どもたちの着実な成長を精一杯支援をしていきます。そして保護者の皆さまからも「この学校に学んでよかった」と言われるような学校になるよう努力していきたいと思っております。本年度も本校の教育活動に対しまして深い御理解と温かい御支援をよろしくお願いいたします。