学校だより

ハナミズキ 令和2年度 第1号 令和2年6月15日(月)発行

「初めての素敵」

宮城県立古川支援学校長 佐藤 周 

 今年は春の訪れも早く,桜満開下での入学式を楽しみにしていましたが,新型コロナウイルス感染拡大に伴う学校の臨時休業により,入学式も延び延びとなっていました。そして,ようやく6月1日,初夏の爽やかな風の中,入学生を迎えることができました。式は新型コロナウイルス感染拡大防止対応により,小中学部,高等部にわけての式となりましたが,保護者の皆様や本校教職員から祝福を受け,小学部12名,中学部7名,高等部27名の児童生徒の皆さんが元気に入学してきました。式では緊張した中にも,新しい生活へむけてしっかりとした意志を感じることができました。スタートが少し遅れましたが,これから始まる学校生活が楽しく,充実したものになることを期待しています。

 入学にあたり,昨年度の3月にお亡くなりになった宮城まりこさんのお話をご紹介したいと思います。宮城まりこさんは,障がい児福祉施設ねむの木学園の園長等を務め,障がい児教育に多大な功績を残した方であり,数多くの講演を行い,書籍も残しています。その中で「初めての素敵」という言葉を子どもたちへ語る場面がありました。「人は初めてのことにドキドキする。初めてのいたずら,初めてのクリスマス,初めての・・・。初めてってなんて素敵なんだろう」。と子どもたちに語りかけています。これから始まる学校生活,入学生のみなさんには,学校生活の中で「初めての素敵」をたくさん感じてほしいと思います。「素敵だ!」と思う気持ちが日々の成長につながります。初めてのことに,積極的に勇気をもってチャレンジしていってほしいと思います。

 我々教職員も子どもたちの着実な成長を精一杯支援をしていきます。そして保護者の皆さまからも「この学校に学んでよかった」と言われるような学校になるよう努力していきたいと思っております。本年度も本校の教育活動に対しまして深い御理解と温かい御支援をよろしくお願いいたします。